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カリマー cleave 30 を実際に小屋泊登山で使用したレビュー
登山ザックを選ぶ際、「容量30Lクラス」は多くの登山者が悩むサイズ帯です。日帰り登山には余裕があり、小屋泊にも対応できる容量として人気の高いモデルが カリマー(karrimor)の cleave 30(クリーブ30) です。
この記事では、cleave 30 の特徴や日帰り登山での使い心地を中心に、実際の使用感を詳しくレビューしていきます。ザック選びに迷っている方、特に「小屋泊にも使える万能バックパック」を探している方はぜひ参考にしてください。

1. カリマー cleave 30 の特徴
cleave 30 は、英国アウトドアブランド「カリマー」の定番バックパックシリーズのひとつ。無駄のないミニマルなデザインと、登山に必要な機能をしっかり備えたバランスの良さが特徴です。
本体素材は420Dナイロンリップストップで、軽量ながら引き裂きに強く、岩や枝に擦れても破損しにくい構造になっています。撥水加工も施されており、小雨程度ならザックカバーなしでも安心です。

カリマーのバックパックは「背負い心地の良さ」に定評があります。cleave 30 では通気性の高いメッシュバックパネルを採用しており、夏場の登山でも蒸れにくく、背中の熱を効率的に逃がしてくれます。
ショルダーハーネスには厚めのフォームパッドが使われ、肩への負担を軽減。腰ベルトも適度な幅と柔軟性を持っており、荷重を腰全体に分散してくれます。6〜8kg程度の荷物を背負っても快適に歩ける設計です。

cleave 30 はシンプルながら使いやすい収納構造を備えています。
トップローディング(上から出し入れ)方式に加えて、正面には縦型ジッパーアクセスがあり、荷物の出し入れが非常にスムーズ。登山中に下の方の荷物を取り出したいときでも、ザック全体をひっくり返す必要がありません。
また、両サイドにはストレッチポケット、ウエストベルトにはスマートフォンや行動食を入れられる小型ポケットが配置されています。内部にもハイドレーション対応のスリーブがあり、長時間の行動でも安心です。

容量30Lは、日帰り登山はもちろん、装備を厳選すれば1泊2日の小屋泊登山にも対応可能なサイズです。
防寒具・レインウェア・食料・着替えをバランスよく収納でき、軽量性と携帯性の両立が図られています。都市部のトレッキングや旅行にも使いやすく、シーンを問わず活躍する万能バックパックです。
2. カリマー cleave 30 を日帰り登山で使用したレビュー
実際に cleave 30 を使って、長野県の守屋山を日帰りで歩いてみました。荷物は水1.5L、レインウェア、行動食、ファーストエイドキット、カメラなどで約6kg。背負った瞬間に感じたのは、重さを感じさせないバランスの良さです。
背面のメッシュが風を通し、炎天下でも背中が蒸れにくく、歩行中も快適。ショルダーのフィット感も良く、肩や腰に痛みが出ることはありませんでした。

また、フロントアクセスジッパーがとても便利。山頂で昼食を取るとき、上部を開けることなくサッとお弁当を取り出せました。さらに、ウエストポケットにはスマートフォンとエネルギージェルを入れておけば、休憩なしでも取り出せます。
軽量ながら装備の安定感が高く、下山時のバランスも良好。全体的に「実用性と快適性を両立した完成度の高いザック」という印象です。
3. カリマー cleave 30 を小屋泊登山で使用したレビュー(北アルプス・笠ヶ岳)
次に、カリマー cleave 30 を実際に北アルプス・笠ヶ岳(標高2,898m)での1泊2日小屋泊登山に使用した際のリアルな体験レビューを紹介します。
笠新道を経由して笠ヶ岳山荘に宿泊するルートは、標高差が大きく、急登が続くことで知られるハードな登山道。ザックの背負い心地やバランス性、収納効率などをチェックするには最適なフィールドでした。

今回の荷物は、レインウェア、着替え、防寒ダウン、軽量シュラフカバー、行動食、水2L、ヘッドランプ、カメラなどで総重量約10kg。30Lという容量で収まるか不安でしたが、cleave 30 の収納構造は非常に効率的で、パッキングに工夫すれば十分対応可能でした。
トップローディングとフロントアクセスの両方を活用すれば、荷物の出し入れもスムーズ。山小屋に到着後にすぐ取り出したいもの(着替えや貴重品)を上段に、雨具や行動食をフロントポケットに入れておくと、使い勝手が格段に向上しました。

笠新道のような長く急な登りでは、ザックの重心バランスと背負い心地が試されます。cleave 30 は背面フレームとハーネスの構造バランスが秀逸で、荷物を満載しても上体が後ろに引かれにくく、自然な姿勢で登り続けることができました。
特に腰ベルトのフィット感が優れており、荷重が腰全体に分散されるため、肩への負担が非常に少ない印象。行動中にショルダーベルトを微調整してもズレが起こりにくく、最後まで快適でした。
翌朝の笠ヶ岳山頂アタックでは、ザックを軽量化して出発。稜線上では強風が吹きつけましたが、cleave 30 は背中にしっかり密着し、風による揺れがほとんどありませんでした。
軽快でバランスの取れた構造は、細い稜線やガレ場でも安定した歩行をサポート。上半身とザックの一体感が強く、ハーネス調整もスムーズ。山頂でのご来光撮影時も機材をすぐに取り出せ、快適に過ごせました。

北アルプスの小屋泊登山というタフな環境でも、cleave 30 は終始快適に使えました。
収納力・背負い心地・安定感のどれを取ってもバランスが良く、軽量化を意識すればテント泊以外のほとんどの山行に対応できると感じます。
「30Lで北アルプスを歩けるか?」という疑問に対して、cleave 30 は明確に「YES」と答えを出してくれるザックです。
軽快さと信頼性を両立した、まさに “山好きのための万能パック” と言えるでしょう。
まとめ:日帰り〜小屋泊まで幅広く対応する万能ザック
カリマー cleave 30 は、軽量・丈夫・快適の三拍子が揃った万能ザックです。日帰り登山では余裕を持って装備を収納でき、小屋泊登山でも工夫すれば十分対応可能。
デザインも洗練されており、街使いやトラベルユースにも違和感なく溶け込みます。
「これ一つでオールラウンドに使えるザックが欲しい」という方にとって、cleave 30 は最有力候補になるでしょう。

